<2013年 第32号>
今年で創部 40 周年になる、小学生野球の戸部タイガース を率いる高橋義彦さんを取材しました。一期生の教え子はも う 52 歳になるそうです。251 名になる卒団生にとって、40 年間チーム名もユニフォームも変わらないのはとてもうれ しいと言います。過去にY校生として甲子園に出場した方が 1 名と、新潟 のノンプロに入った方が 1 名いるそうです。ただ、高橋さんにとっては「野 球の技術向上よりも、まずは立派な社会人として育って欲しい」との気持 ちが強いようです。いろんな雑用も率先して行う方と聞いていましたが、 伺った時は用具倉庫の棚を改良中でした。
ところで高橋さんにはもう一つの顔があります。創部 12 年になる戸部小女子ミニバスケット 部も率いていることです。本人はバスケットの経験は全くなく、生徒さんの保護者に協力しても らって創部にこぎつけたとの事です。そのいきさつとして「お父さん、お母さんが働く共稼ぎ家 庭で、男の子が運動に励んでいるのに、女の子がただ遊んでいるのはもったいない、何か運動し て欲しい」という思いがその理由だったようです。
小学校の体育館の窓ガラスに野球のボールが当たってよく割れるので、高橋さんと仲間で自腹 を切って 32 枚を強化ガラスに張り変えました。街の頼もしい世話人です。