<2010年 第12号>
西区福祉保健活動拠点(フクシア)に、壊れて使えなくなったおもち ゃの無料修理をしてくれる「かもめおもちゃ病院」があります。
この病院は2年前にフクシアの呼びかけで開業して、以来月に2回程 度8名のドクター(ボランティア)が診断、修理しています。事前の電 話で毎回5点まで受け付けて、部品が別途必要な場合には実費負担です。 訪問したときにはピアノの修理が一通り終わって、足りない黒色のキー を加えるために型を取っていました。まもなく女性が鳴らなくなったオルゴールを持ってきまし た。すこし様子を聞いてから預かって、蓋を開けてネジを巻き切ってしまったことを見つけると てきぱきと修理しました。今度は男の子がおとうさんといっしょに電車とゲーム機のガンダムを 持ってきました。電車は分解して、壊れて電気が流れない個所を直すともとのとおりに走るよう になって、男の子はとても喜んでいました。しかしゲーム機はもともとの装置に足りないものが あって、どうしても治らないので納得してもらったそうです。熊のぬいぐるみやおしゃべり電話 などもありました。
広報担当の采崎明さんは、「うまく修理できると私たちも嬉しい。 こうしてやっていると道具や材料もいろいろ集まってきて、ガムの 銀紙や使い終わったボールペンも取っておくようになります」と話 しました。まさに持続可能な循環経済ですね。(受付はフクシア内 TEL:045-450-5005)