<2020年 第72号>
街を散歩していると、西区に限らず「○〇士事務所」という看板を見かけることはありませんか?
○〇士というのは武士の「士」にちなんで、いわゆる「サムライ業」とよばれる人達のことですが、この「サムライ業」と呼ばれる仕事の分類が、一般の方々には非常に分かりづらいというのも事実です。また「 FP技能士」など横文字の士業もいます。
「どんな場合に、どの専門家に依頼すればよいのか迷うんだよね 」 という街の声にお答えするかたちで、全3回の記事に分けてご紹介します。
まず、前提として士業に関する業務はその専門の士業に依頼しなければならない、とお考えの方は多くいらっしゃいます。たとえば、訴訟を起こすなら、必ず弁護士に頼まなければならないと思っている方は結構いますが、訴訟はご自身で起こすことができます(本人訴訟といいます)。弁護士に頼まずとも、ご自身で裁判所へ出向いて手続きをすれば訴訟を提起し、出廷し、裁判で相手方と争うことができます。しかし、相手方が法律のプロである弁護士の場合、素人が勝負を 挑んでも勝つのはむずかしいことが多い ので、通常は弁護士に依頼します。
つまり「やろうと思えば自分でもできるが、ノウハウがなく、時間も手間もかかるので、その領域の専門家に依頼したほうが自身の利益になる」場合にはじめて士業に依頼する必要性が出てくるわけです。
わが藤棚新聞編集部には前述の FP (しかも1級!!)を持つ編集員がおりますので、次回は FP の資格について詳しく語ってもらおうと思います。
横浜地方裁判所 と横浜簡易裁判所