<2020年 第72号>
9月6日、平沼記念レストハウスは閉館を迎え「最後の時間を過ごす会」が行われました。同館は、横浜文化体育館(通称:文体)とともに1962(昭和37)年に開館し、58年間にわたり市民のスポーツ活動を支えてきました。
同館の名前の由来となった平沼亮三氏は、15 代・16代横浜市長で、日本体操協会会長などを務め、スポーツ市長として大変親しまれました。
この日、平沼亮三氏のひ孫にあたる平沼五郎成基さんと、横浜市体操協会名誉会長の山村徳男さんによるトークセッションが行われ、平沼五郎成基さんは平沼亮三氏について「スポーツを通じた社会貢献に奔走した人だと伺っています。様々なスポーツを嗜み、日常にスポーツのある生活を送っていることは、先祖代々受け継がれています」と話しました。
平沼五郎成基さんが語る平沼のまちづくり
9月14日、藤棚商店街のターブルドートで、平沼五郎成基さんにお話を伺いました。平沼さんは西区在住で、平沼に職場を構えています。1839(天保10)年のころより、3 代にわたり帷子川河口の遠浅の海を開拓した平沼九兵衛の子孫にあたります。先祖代々、平沼の地で事業を営んできた平沼さんは地元のまちづくりについて「栄えているまちは、子どもがいるまちです。今いる単身者と共存を図りつつ、かつ不要なワンルームマンションの乱立を防ぎながら、ファミリーが長く暮
らせる場所やコミュニティづくりのために自分ができるアクションを続けていきたい」と、力強く語ってくれました。
最後に、「会社経営は地域とのキャッチボールです。今までに地域からたくさんの恩恵を受けてきました。今度は自分がボールを返す番だと思っています」と地域と共存する決意を話してくれました。
平沼記念レストハウスで、古武術を披露する平沼五郎成基さん