<2022年 第83号>
私達が楽しみにしていた藤棚一番街と西前中央商店街の縁日が、7月4,14,24日と開催されました。14日は雨模様でしたが3日間とも大勢のお客さんで賑わいました。久し振りの縁日だからでしょうか、明るい照明の露店がならんだ商店街は、綺麗な着物姿のこどもを連れた家族づれや若い人たちのグループなどで通りはあふれました。なお、8月4,14,24日の縁日は、コロナのために中止になりました。
さてこれほどに愛されている縁日ですが、その由来についてあらためて確認をしてみました。 縁日という言葉は仏教用語で、特定の仏様と縁を結ぶ日という意味ですね。一年一度や決まった月の決まった日などに、特定の仏様がお寺に現れ、その日にお参りするとご利益(ごりやく)があると言われています。すると人々は縁日に集まります。その日はたくさんの露店が並び賑わいます。地蔵菩薩では4のつく日,薬師如来の8日と12日などです。
藤棚日限地蔵尊のお堂と案内の碑
ここの藤棚では、願成寺の藤棚日限地蔵尊ということで、毎月24日に護摩祈祷を行っています。願成寺のご住職のお話では、江戸時代の末期から縁日が始まり徐々に露店が増えてきて現在のようになったそうです。
昭和50年代頃は、あまりの混雑に親は我が子の手を必死に握っていたと伺いました。
<願成寺の開山など>
寺への登り口にある「願成寺とその周辺」という案内の碑には、開山やお寺の由来のほか、願成寺が日本の開国時の外交問題に拘わったこと、行基が飲んだ清水の井戸水のことなどが興味深く記されています。