<2018年 第58号>
肩で押す古き暖簾のふぐの宿 三原利子
節分の豆が邪魔する靴の中 小野元夫
この一輪剪るをためらふ寒椿 佐藤幸華
諍いの残り火葱のみじん切り 小沢順子
セーターも解せば一本の毛糸 小泉道子
桜もみじ濃淡にして天青し 鈴木初枝
根深汁又かと夫はあきれ 顔吉田光子
《寸 評》
河豚くうて尚生きてゐる汝かな―虚子、と河豚には卵巣や肝臓に猛毒があるが、その他の部位が極ウマなので熱狂的な美食家がいる。
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投句―当季雑詠で一人2句まで―、氏名、連絡先を記載して。次回締切は三月二十日。
巻頭句には粗品を進呈。
Eメール:fujidananp@jcom.zaq.ne.jp
FAX:045-895-0081