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願成寺日限地蔵尊縁日(6~8 月の4のつく日)の準備進む!- 運営の裏側を伺ってきました

<2024年 第94号>

 今年も西前中央商店会と藤棚一番街の縁日の時期になってまいりました。縁日は願成寺の地蔵と御 縁を結ぶもので、江戸時代の終り頃から続いています。今回は運営の裏側を取材させて頂きました。


 願成寺は西前中央商店会を起点に商店街と繋がっています。西前中央商店会の理事長である鵜飼さんが委員長、 藤棚一番街の理事長である米山さんが副委員長として携わられています。


左:西前中央商店会理事長 鵜飼さん 右:藤棚一番街理事長 米山さん 撮影:鵜飼青果店(鵜飼さんのお店)前にて


 縁日の魅力である露店ですが、出展団体は、商店街の店 舗、及び神奈川県認可法人の横浜イベント商業協同組合(以 降組合)の露天商によって構成されています。


 縁日の準備は年によって多少の違いはありますが、商店 街の各店舗に開催案内を回覧することからはじまります。 その次に願成寺で「懇談会」を行い、縁日に対する希望を 各団体から集めます。その後、商店街と組合との間で出展の 店舗について検討が行われます。


 縁日の歴史が長いもので、多くの店舗は毎年同じ場所に出展する事が多いとのことですが、商店街の店舗の移り 変わりもあります。その都度出店場所の検討や、出展方法(テーブル席やテント)等を協議していきます。組合の 中でも毎年新しい出展を検討されているそうで、光る剣、光る器など、その年しか出展されないものがあるので、 今年はどのような商品があるか楽しみですね!


 店舗の調整ができると次は道路使用許可申請を行います。露店出展に関する位置図、見取図、交通量調整結果、 う回路略図、計画書など多数の書類提出が必要です。最近では交通誘 導員の増強が必要となり、イベント開催が今まで以上に難しくなって きております。


 西前中央商店会では、昨年から縁日開催に「賛成」「反対」のアン ケートを始めました。3分の2以上の賛成で実施としており、今年 も開催が決定しておりますが、反対の数が徐々に増えてきていると のことです。同時に頂いた意見として、アルコール販売は店舗内に 限定、露天の設営撤収時間の遵守、路上駐車排除、清掃強化、歩きタバコ対応、座り込んでの飲食見回り対応など があったそうです。


 縁日の運営には学校や、その児童委員にも協力頂いています。子供たちにとっては暗くなっても公に外に出られる珍しい機会となります。起源は分からなかったも のの、そのむかし、親御さんが心配して自然発生的にパトロールを始めたものだったのではないかと推 測されます。


 準備が整うと、隣接する連合町内会の連長会で挨拶、そして 6/4 に縁日開始当日の日中に「縁日開き」 を行います。願成寺で商店街代表、露天商代表、住職、にてお祈りをし、縁日がスタートします。


縁日は、6 月〜8 月の 4 のつく日に行われます。各月 24 日はお地蔵さんの日で、毎年願成寺では 19 時より護摩炊きが行われます。

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